糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士の更新で知っておきたい知識と手続きの流れ

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糖尿病患者は日本だけでなく海外でも増え続けています。日本では増え続ける糖尿病患者に食事や運動の療法を指導するための資格「糖尿病療養指導士」があります。

最近では糖尿病専門の科目を設置している病院や専門のクリニックも設立されています。それほど糖尿病患者は年々増加していることになります。

糖尿病療養指導士になるには試験に合格する必要があります。また、合格後は5年毎の更新が義務付けられている資格です。

では、糖尿病療養指導士に関する情報を整理していきつつ、どのようなことに注意しなければいけないか考えていきたいと思います。

資格取得を考えている人もすでに資格を持っている人も、ためになる情報ですので見逃さないようにしてください。

 

糖尿病療養指導士の資格と受験条件

糖尿病患者に対しての療養指導をすることを目的とした糖尿病療養指導士には2種類あります。地方の糖尿病療養指導士(LCDE)と日本糖尿病療養指導士(CDEJ)です。

CDEJの方がLCDEに比べて難易度が高く、その分糖尿病の専門の科目のある病院やクリニックで重宝されます。

CDEJは日本糖尿病療養指導士認定機構が認定する資格です。日本糖尿病療養指導士認定機構とは日本糖尿病学会、日本糖尿病教育・看護学会、日本病態栄養学会が協力し、設立された認定機構です。

糖尿病に対する専門知識と指導経験や実績を持つことで、糖尿病患者に適切な指導をする医療従事者の育成が目的で作られた一般社団法人です。

受験資格は看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の資格を持っていることです。准看護師や栄養士の資格を持っているだけでは受験することができない厳しい条件になっています。

また、糖尿病療養指導の自験例が10例以上あることも条件になっています。これは、糖尿病療養指導の自験例を10例レポートとして提出する必要があるからです。

さらに1000時間以上糖尿病患者の療養指導を行ったことも条件になります。10年以内に2年以上継続して糖尿病患者の療養指導業務に従事したことも付け加えられています。

つまり、10年以内に2年以上の期間でなおかつ1000時間以上、10人以上の糖尿病患者に療養指導をした実績があることとなります。療養指導をした実績がなければ受験することもできない、資格取得には大変準備期間が必要な資格です。

資格取得のための受験はマークシート式の記述試験が150問と自験例10例分のレポートの提出になります。

合格率はだいたい70%から90%ぐらいで、幅があるのは自験例のレポートの採点が影響しているからです。マークシート式の記述問題よりも自験例のレポートの方が重視されているのです。

厳しい条件をクリアして受験するのですから、レポートは前もってじっくりと作成しておきたいものです。

 

糖尿病療養指導士の資格更新に必要なこと

医学の世界では新しい技術の進歩や知識はとても大切なものです。常に最新の技術や知識を得るためにも、糖尿病療養指導士の資格は5年毎に更新をすることが義務付けされています。一生涯勉強という意識の高さの表れとも言えます。

認定更新手続きに必要な条件は、「糖尿病療養に従事していること」「更新用の講習を受講していること」「認定更新のための研修単位を取得していること」「自験例を10例以上提出していること」の4つになります。

「糖尿病療養に従事していること」では、認定期間中に通算3年以上病院や保健所などで糖尿病患者の療養指導の業務に従事していれば、常勤と非常勤のどちらでも大丈夫です。「認定更新のための研修単位を取得していること」という条件は、自己の医療職研修20単位と糖尿病療養指導研修20単位を取得していることとなります。

「自験例を10例以上提出していること」という条件は2回目以降であれば10例未満でも、糖尿病療養指導士としての十分な活動実態や実績があれば良いとされています。全てをクリアしないと更新することができないので注意が必要です。

更新に必要な申請書や証明書、自験例のテンプレートは日本糖尿病療養指導士認定機構のサイトに用意されています。

もしも、家庭の事情などで更新ができない場合は、届け出ることで最長2年間延長することができます。延長手続きをしないと資格を失ってしまうことになるので、更新手続きができない事情があるなら早めに延長手続きをする必要があります。この延長手続きのテンプレートも、日本糖尿病療養指導士認定機構のサイトに用意されています。

認定更新用の講習と受験用の講習は違います。認定更新用の講習は2日間あり、各会場での講習とインターネットを使用したeラーニングで行われます。申込方法はインターネットか郵送で受け付けてもらえますので、記入漏れが無いかの確認が必要です。

 

糖尿病療養指導士の試験や合格に関すること

厳しい条件をクリアし受験に合格すれば糖尿病療養指導士の資格を晴れて取得できます。受験に合格すると証明として認定証とバッジが送られてきます。万が一、このバッジを紛失してしまった場合は糖尿病療養指導士認定機構のサイトにある書類をダウンロードして紛失届をします。書類だけではなく切手を貼って送ります。

資格を取得した後に住所や氏名の変更があった場合は、糖尿病療養指導士認定機構のサイトにある登録変更届用紙をダウンロードして必要箇所に記入して郵送することで変更ができます。住所変更は引っ越しの際にできるだけ早くしておかないと、更新のときに不便です。

合格したからと言って、どこかに登録しなければいけないようなことはありません。合格者は糖尿病療養指導士認定機構のサイトや糖尿病学会の会報に氏名が掲載されます。自分の名前が合格者として掲載されることはとても誇らしいことです。

受験から合格発表までの流れは、6月から7月に講習会受講申し込み、10月から11月に講習会受講、11月から12月に受験申込と必要書類提出、自験例提出、1月に受験審査、2月に受験票発送、3月に認定試験、4月から5月に郵送での合格発表が行われます。

提出書類に記入漏れなどの不備があると、1月の受験審査で受験資格がなくなってしまいます。もしも試験に不合格だった場合、翌年の講習会は免除になるので受講する必要はありません。

合格するかはマークシート式の記述問題と自験例のレポートで決まりますが、不合格になるのは自験例の出来が関係していることが多いです。一見、マークシート式の記述問題が出来ていないからと考える人が多いですが、重要なのは自験例10例の内容なのです。

いろいろな療養指導の例を書く必要があるからです。例えば、インスリンについての指導をした場合、初回導入の患者さんと導入後の患者さんなど様々な症例を書くことが大切です。

 

日本でも深刻な合併症を伴う糖尿病に関しての専門的な資格を持つ糖尿病療養指導士は、無くてはならない存在になっています。食事療法や運動療法を通して糖尿病患者にアドバイスをする大きな役割を担っています。

資格取得には厳しい条件が多くありますが、将来的に見ても需要が増える資格です。数年前までは准看護師や栄養士も受験できたのですが、現在ではできなくなっています。そのことからも、資格取得を考えるなら早めに受験することが重要だと言えます。

自分の身に付く資格なので、転職を考えたときに持っていると有利になります。

注意しなければいけないことは5年毎に更新が必要なことです。できない場合は延長届を必ず提出しなければいけません。

糖尿病療養指導士の受験資格と合格率

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世界中で増え続けている病気が「糖尿病」です。2030年までには患者数が世界中で約3億5千万人になると推定されています。厚生省の発表では、男性はおよそ6人に1人、女性はおよそ11人に1人が糖尿病を患っているとされています。

患者数が増えることが考えられ、糖尿病患者に対する指導をする「糖尿病療養指導士」の資格を持っていれば、メリットが多くなります。

では、資格を取得するためには、どのようなことをすれば良いのでしょうか。勉強方法や試験に関する情報収集をしてみるだけでは取得が難しい資格です。そもそも受験する条件を自分は満たしているのか、どのようなものを参考にして勉強すれば良いのか、更には合格率などもふまえて考えていく必要があります。

 

糖尿病療養指導士の資格と試験に関する情報

糖尿病療養指導士には2種類あり、地方の糖尿病療養指導士であるLCDEと日本糖尿病療養指導士であるCDEJです。

CDEJは受験資格が厳しいのですが、LCDEは地域によって受験資格が決まっているので比較的取得しやすくなっています。取得が難しい分、CDEJを持っている方が重宝されます。

特に、糖尿病に尽力している糖尿病科や内分泌科のある病院やクリニックでは、どちらの資格を持っているかによって位置付けや採用率に差があります。

CDEJを取得するには日本糖尿病療養指導士認定機構で開催される試験に合格しなければいけません。試験を受けるための資格は、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士のいずれかの資格を所有していることです。

栄養士や准看護師の資格があっても受験することができません。過去では栄養士や准看護師も試験を受けられてのですが、現在ではできなくなっています。

また、通算1000時間以上糖尿病患者の療養指導をおこなっていないと受験できません。単純に計算しても一日2時間の指導で500日以上もかかってしまいます。

糖尿病の病棟に勤務しているだけではなく、実際に糖尿病の指導をした時間のみの計算になるので、数年の実務経験が必要になります。

試験日は年1回実施されます。ほとんどの場合3月の第1または第2日曜日となっています。糖尿病療養指導士の資格取得のための試験問題はマークシート式で5つの答えの中から選ぶようになっています。筆記試験の問題数は150問あり、時間は試験日の午前と午後合わせて4時間です。

どれぐらいの正解率があれば合格になるかは、認定委員会と試験委員会の合同で最低合格水準が決定されるので毎年違います。合格水準が毎年違うので、問題を正確に解くことが重要になってきます。

受験料は税込20000円で、受験資格審査料5000円が含まれています。合否通知は毎年おおよそ4月末日頃までに受験者全員に郵送で通知されます。

 

糖尿病療養指導士の合格率と試験に関する情報

糖尿病療養指導士の資格取得の合格率は過去5回のデータでは74%から91%と幅があります。合格率にばらつきがあるのは受験問題の傾向や難しさに加えて自験例が必要だからです。

自験例とは、自分が行った療養指導についてのレポートになります。実際に指導した患者の「療養指導開始時の状態や身体所見」や「医師の治療方針(食事、運動、薬物療法の有無とその内容)」などについてフォーマットに沿って書いていくことになります。

そのレポートを10症例提出する必要があります。レポートの内容が同じような症例や指導方法ではなく、それぞれ違う症例や指導方法を10症例書くことで合格率が高くなります。自験例を書くことは大変な作業で時間も掛かりますので、早くから少しづつ書いておけば安心です。

糖尿病療養指導士の合格後に関する情報

晴れて糖尿病療養指導士の資格取得認定試験に合格した場合、合格通知が送られてきた後に認定証と認定バッジが届きます。何か手続きをしたり登録をする必要はありません。糖尿病療養指導士認定機構のホームページと糖尿病学会の会報に合格者として自分の氏名が掲載されます。

糖尿病療養指導士の資格取得試験に合格すると5年ごとの更新が必要になります。更新の際には条件があるので、確認しておく必要があります。

その条件とは、糖尿病療養に従事していること、更新用の講習を受講していること、認定更新のための研修単位を取得していること、自験例を10例以上提出していることです。

更新の際にも自験例が必要になるので、業務の合間に書いておく必要があります。また、更新用の講習はどこで開催されているものでもいいのではなく、糖尿病療養指導士認定機構が指定した講習に限られます。

講習は医療職研修が20単位、糖尿病療養指導研修が20単位の両方が必要になります。普段の業務に加えて自験例を10例以上、講習を合わせて40単位必要になるので、早めに勤務先の病院やクリニックに勤務時間やお休みの日を相談しておくといいです。

もしも、家庭事情などで更新ができない場合は延長をすることができます。最長で2年まで延長することができますが、延長手続きをしなければいけません。延長手続きをしないで放置してしまうと、最悪の場合は糖尿病療養指導士を失効することになってしまいます。

資格を取得できて終わりではないことを理解し、更新の時期や方法に付いて気にしておけば大丈夫です。

特に自験例は少しの時間があるときにコツコツと書いておけば安心ですし、普段の糖尿病療養指導士としての業務にも役立つ記録になります。

結婚で名前が変わったり、引っ越しで住所が変わった場合は届け出が必要になります。糖尿病療養指導士認定機構のホームページで登録変更届用紙をダウンロードできるので、記載事項を記入して郵送すれば手続きは完了です。

 

糖尿病療養指導士の資格取得にはマークシート式の記述問題と自験例10例をクリアしなければいけません。自験例10例は普段の業務の合間に書き溜めておくことができ、見直しを自分でしたり周りに糖尿病療養指導士の資格を持っている方に見てもらうことができます。しかし、記述問題は自分で勉強するしかないので勉強方法が重要になります。

問題集を選ぶことがとても重要なポイントになってきますので、サンプルなどを見て、自分に合う問題集かの確認が大切になります。

試験当日は緊張すると思いますが、落ち着いて試験をパスできるようにリラックスして試験に臨むようにしましょう。

糖尿病療養指導士の受験者用講習会の受講するメリットとは

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日本だけでなく世界中でも増え続けている「糖尿病」の患者に対して、専門知識を持ち自己管理や療養管理についての指導をする資格を持つ糖尿病療養指導士の数は足らないのが現実です。

糖尿病患者の人数が多いことや増加人数の幅が大きいことも原因のひとつですが、糖尿病療養指導士の資格取得に関する情報や資格取得者が少ないことも原因です。

糖尿病療養指導士を取得するためには様々な情報を収集する必要があり、合格するための勉強法も大切になります。受験に必要な知識や効率的な勉強法など、知っていないと困ることをいろいろと解明していきたいと思います。

これからも増え続ける糖尿病患者に、適切な指導をするための資格は持っていて損はないからです。

 

糖尿病療養指導士という資格の重要性

糖尿病の治療に必要なことは、患者に糖尿病の療養指導をすることです。もちろん、インスリン注射や薬物療法も大切なのですが、食事や運動の指導に合わせた治療方法が最も効果的なのです。

しかし、糖尿病は自覚症状があまりありません。そのため、食事や運動の指導をしても自己判断でやめてしまう患者が多いことはとても残念なことです。

糖尿病が重症化してしまうと三大合併症と言われる「網膜症」「末梢神経障害」「腎症」へと進行してしまいます。

指導や治療をちゃんと行うことで重症化することや合併症を防ぐことができます。適切で説得力がある指導や治療のためにも、専門知識があり資格を持つ糖尿病療養指導士が必要になります。

糖尿病になってしまったと悲観する患者も多く、糖尿病に関する指導や治療を説明することは欠かせません。糖尿病の患者の不安を取り除き、正しい指導や治療をするために重要な資格です。

糖尿病患者に必要な治療や説明をするためにも専門知識を持ち、患者が納得した上で食事療法や運動療法、薬物の使用をすることが大切です。また、専門知識を持つことで糖尿病患者の心理に近づくことができ、その患者個人に取っての最善の指導をすることができるからです。

糖尿病療養指導士という資格は専門知識を持つとともに、増え続ける糖尿病患者にとって最善の指導や治療のできるアドバイザーとしての重要性もあります。

糖尿患者のためだけでなく、資格を持つことで転職や待遇が有利になり重宝されるメリットが自信にもあります。持っていて損はない、決して無駄にならない資格ですのでタイミングが合えば取っておく方が良いです。

 

糖尿病療養指導士の資格の認定試験

糖尿病療養指導士の資格を取得するためには、認定試験を合格しなければいけません。試験を開催しているのは「糖尿病療養指導士認定機構」です。

試験は年1回実施されており、3月の第1または第2日曜日です。試験時間は午前と午後の合わせて4時間、問題数は150問です。筆記試験のマークシート方式で、大体は5つの答えの中から正しいものを選ぶようになっています。受験料は税込20000円です。

筆記試験の他にも糖尿病療養指導自験例の記録を10症例提出しなければいけません。

糖尿病療養指導自験例の記録とは、自分が指導した糖尿病患者の「療養指導開始時の状態や身体所見」や「症例に行った療養指導」などを書いたレポートです。

ちゃんとした書式が決まっており、糖尿病療養指導士認定機構が指定したフォーマットに書き込むようになっています。記述試験の正解率と糖尿病療養指導自験例のレポートによって合否が決まります。

記述試験は毎年合格基準が変わるので、できるだけ正確に答えを導き出せるよう対策をする必要があります。対策とは勉強法になるのですが、糖尿病療養指導士ガイドブックと過去問題集を使って勉強すれば大丈夫です。

過去問題集は更新頻度が高く、解説が付いている物を選ぶようにします。また、購入前に過去問題集のレビューなどを調べることも有効です。

自験例はできるだけ症例や療養指導の内容が異なることを10症例提出するようにします。自験例は試験日に書くのではなく、前もって書いておけるので落ち着いて書き上がったら見直しをすることができます。

ただ、普段のお仕事をしながら書かなければいけないので、少しづつでも書いておくように心掛ける必要があります。最低限でも、文字をきれいに書くことと誤字や脱字をすることは避けなければいけません。

周りに資格を取得された方がいるなら、過去問題集の選び方や自験例の書き方などについて聞いてみることも良いです。

 

糖尿病療養指導士の受験者用の講習会

糖尿病療養指導士の資格取得のためには、受験者用の講習会を受ける必要があります。ただ受験日に試験に臨めば良いのではありません。

受験の流れは、まず6月から7月中旬に講習会受講の申し込みをします。10月から11月に受験者用の講習会を受講し、受講修了証を取得します。11月から12月に受験の申し込みや必要書類を提出します。1月に受験審査があります。受験審査の時点で書類に不備があると受験ができなくなってしまいます。

2月に受験票が送られてきて3月に認定試験を受けます。このように、受験の前年から準備をしなければいけないことを覚えておかなければいけません。

受験者用講習会では、テキストとして「糖尿病療養指導士ガイドブック」を使用します。

内容は毎年更新されており、糖尿病の療養指導を行うために必要な知識が掲載されています。無料で配布されるのではないので自分で購入しなければいけません。

「糖尿病療養指導士ガイドブック」は講習会のテキストとして使うだけでなく、記述問題の勉強にも使えます。過去問題集と併せて使うことで、記述試験での高得点を狙うことができます。

実際に「糖尿病療養指導士ガイドブック」から出題された問題も過去には多く存在します。平成30年度から、各地で講習会を開くのではなくeラーニングのみでの開催になります。開催地まで足を運ぶ時間を取れない受験希望者には朗報になります。eラーニングでしたら、スタジオで収録した講義をビデオ・オン・デマンド方式で配信します。インターネット環境さえあれば、どこででも学ぶことが可能です。

講義の内容は主に糖尿病療養指導士についてと糖尿病患者の合併症や指導方法などです。資格取得には必須の重要な知識を学ぶことになります。しかし、eラーニングでいつでも学ぶことができるからと、あまり先延ばしにしにすることは良策ではありません。配信期間があるので、受け忘れないように注意が必要です。

 

これからも増える糖尿病患者のためにも、糖尿病療養指導士は重要な役割があります。

糖尿病専門の病院やクリニックなどの施設や診療科も増える可能性が高いので、需要の高い資格になります。

資格取得のための準備や勉強は大変ですが、その分価値のある資格なので取っておきたいものです。

受験勉強には糖尿病療養指導士ガイドブックと過去問題集を集中的にこなせば問題はありません。

特に過去問題集選びは重要なので、「糖尿病療養指導士受験必修過去問集」のような更新頻度の高いしっかりとした解説がされている問題集を選ぶ必要があります。

普段のお仕事をこなしながらの受験勉強や自験例の作成は大変ですが、合格すれば自分の身になる資格なので頑張りましょう。

糖尿病療養指導士合格に必要なテキストと勉強方法

糖尿病療養士,問題集

資格試験などでも必ず利用するものは、

  • 公式テキスト
  • 問題集や過去問

です。

糖尿病療養指導士の試験でも多くの人が公式テキストや問題集を使用しています。

ただ、周りに同じく受験する人がいればともかく、大勢の受験者はどのように勉強していけば効率よく合格できるのかを悩んでいます。

実際に教材の効率的な使い方を知っていて解いている人は全体の2割もいません。

糖尿病療養指導士を受ける人の多くは病院で2交代や3交代などの不規則勤務などハードワークの中、試験勉強を行います。

ですので、この限られた時間の中で効率よく試験の勉強をする必要があります 

教材の選び方

教材は大きく分けて、公式テキストと問題集があります

公式テキスト:糖尿病療養指導ガイドブック

問題集:各出版社より数冊

問題集のみを購入するパターン、ガイドブックと問題集を購入するパターンなど様々ですが、

オススメは、ガイドブックと問題集を併用して勉強を進めていくことです

糖尿病療養指導士を受験するための勉強

試験勉強の初めは、まず過去問や問題集から解き始めます。なぜなら過去問などにはそれぞれ個人の得意・不得意が確認でき、自身の覚えるべきもっと重要な内容が確認できるからです。

また、問題の傾向や雰囲気を確認することができます。

過去問を解けば試験範囲の重要な箇所を網羅できます。

十分な知識のない中で最初に過去問を解くことは少し苦労します。

しかし1回過去問をこなすごとに、公式テキストを読む効率が改善します。つまり、学習の定着度が増していくのです。

公式テキストの使い方は、問題を解いて分析した、試験範囲の重要な部分と、不得意な分野を中心に読み込み、内容をしっかりと理解していきます。

公式テキストを最初から順番に勉強しないと気が済まない人も多いと思いますが、それは効率的ではないです
人によって、勉強に重点を置かなければならない分野は様々です。重要ではないところにまで時間を投資するのは効率が良くないです。

効率よく勉強するためには、大切な部分を選択し、理解していく能力が必要です。

テキストや解説などで理解度をあげてから、もう一度問題を再度解きます

そしてまた、不得意な箇所を洗い出し、復習するという反復が大切です

つまり、限られた時間を効率的に使うには

  • 試験範囲の重要な部分
  • 自分の不得意・苦手な部分

に重点的に時間を投資していきましょう

 

 

 

糖尿病療養指導士の資格を取得すると

糖尿病療養指導士の資格を取得しておけば、転職を考えたときにも選択肢が増えます。

身に付く資格で、一生役立つことからも年々取得しにくくなる可能性があります。

資格取得を少しでも考えているなら、今のうちに勉強を始めておけば後々スムーズに進みます。

周りで資格を取得した方がいるなら、早めに取得のために勉強することをすすめてくれるでしょう。

また、合格後に5年毎に認定を更新しなければいけないなどの注意事項がありますので、前もって確認しておくと安心です。

認定更新には講習を受けたり自験例のレポートを提出したりと、やらなければいけないことがいくつかあるからです。

糖尿病で不安を抱える患者さんや自分の将来のためにも、更新の手間があっても取得しておきたい資格です。

糖尿病療養指導士ハンドブックと問題集を使った勉強法

糖尿病療養指導士過去問題集

糖尿病療養指導士の試験勉強を何から始めたらよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?日勤、夜勤などの業務を続けながら、糖尿病療養指導士の勉強をするのは大変だと思います。

日々の生活と試験勉強を両立するには、効率的な勉強方法が大切です

試験勉強をするにあたり活用する教材としては、公式テキストでもあるハンドブックと問題集です

このハンドブック+問題集をうまく使いこなして、効率よく学習するのが、試験勉強を両立する近道です。

今回は、これらを使用した勉強法の具体的な進め方と受験勉強を日々の業務に活かしていく方法をご紹介してきます。

 

1.具体的な勉強法:まずは問題集を解く

糖尿病療養指導士の勉強方法は、まず初めに問題集を解いてしまうことです。

 

問題集を予備知識なしで解いてしまい、自分の弱点を探すことから始めてください。

そうすることで、自分の得意分野と、苦手分野の洗い出しができます。

そして苦手分野(間違った問題や、正解したが知識として曖昧な問題)を洗い出します。

苦手分野の問題の具体的洗い出し方は、「合ってる・間違っている」かの2択ではなくで、「自信ありの回答・ちょっと迷う回答・わからない回答」の3択で洗い出しをしましょう。

なぜなら、問題を採点するときには、マルかバツ(合っているか、間違っているか)に捉われがちです。しかし、実際は「う~ん、これはわからないけど、こっちにしておこう」などヤマ勘に頼ってしまったり、迷ってしまった問題もあるはずです。

知識の漏れが出ないよう、迷った答え(サンカク)やバツがついた問題も洗い出し、1つずつ苦手な内容を潰していきます

特に迷って回答したけど、マル(正答)になった問題は要注意です。バツになった問題を注視する人は多いですが、正答は案外忘れられがちです。迷った問題はあやふやにせず、なぜ回答を迷ってしまったのか原因を探るようにしてください。

そして、洗い出した内容を、問題集の解説を参考に自分なりにノートにまとめます。問題集の解説では不十分な箇所はハンドブックなどを併用し、自分の弱点をまとめます

そしてまとめた内容を、日頃の空き時間(例:通勤時や休憩時間、勤務後など)に少しずつ見るようにし、1つずつ苦手な内容を潰していきます

 

 

2.具体的な勉強法:ハンドブックの使い方

ハンドブックを使いこなすコツは、スッと入ってこない部分ほど読み込んでいくことです。問題集と併用する勉強法で自分の弱点を見つけられたと思いますが、ここで注意すべきなのは「読んでいると眠くなってしまうような箇所」に注意すること。

例えば、生活指導は実務と関わるのですっと読み流せるが、検査値の読み方や数字が絡む箇所になると、どうも頭に入ってこない場合があるとします。問題の誤答も多ければ、そこがあなたの糖尿病療養指導士受験における大きなウィークポイントだといえるでしょう。

検査値が苦手なら、その部分をコピーして、集中的に隙間時間に見直すのも効果的です。薬物療法に関する製剤の横文字が苦手なら、声に出してぶつぶつつぶやくのも効果的です。

せっかく知識をブラッシュアップするチャンスを得たのですから、苦手分野の洗い出しで見つけたウィークポイントを何度も繰り返し学習していきましょう。

受験勉強の時に効果的だった方法がそれぞれあるでしょうから、自分に合った方法で進めることが肝心です。

また、1冊だけではなく、余裕があれば数冊こなすことをお勧めします。たくさんの問題に触れることが肝心です。

 

3.糖尿病療養指導士の勉強効率をもう1段階上げる裏技

勉強の効率ももう1段階あげる方法は一体なんでしょうか?

それは上司・同僚などの仕事に関わる人に「糖尿病療養指導士の受験勉強をしていること」を宣言してしまうことです。

知識を定着させるために自作ノートや、データ集をコピーして持ち歩くことも試験対策としてよう効果をもたらします。そしてそのノートやコピー、問題集をあえて職場の人にも見てもらうことは、実はいろいろなメリットがあります。

まず、周りはあなたが糖尿病療養指導士に向けて、勉強していることを知ります。そして、問題集などを広げていると、「どんな問題が出ているの?」などと声をかけてくる人たちもいると思います。ここで大切なのは、案外的確なアドバイスが周りからもらえることです。「問題集のこの部分、私も実は間違えたり、迷ったりしちゃったんだよね」という先輩の声や、これから受験する後輩が「糖尿病療養指導士の受験ってどんな感じですか?」と聞いてくることもあるでしょう。そして、ハンドブックを読んでもわからなかった内容なども、周りの人に気軽に聞くことが可能となってきます

そして、こういった職場の雑談を通して、あらためて糖尿病療養指導士の受験の意味を再確認できることも多いはず。こういった経験は自信のモチベーションにつながるだけではなく、今の仕事と糖尿病療養指導士の受験勉強との関連性にも気づかされるはずです。

糖尿病療養指導士は「受験勉強」ですが、学生時代にやった机上の学問とは性質が異なります。今の自分の携わっている仕事ありきの糖尿病療養指導士としての勉強ですから、その本来の意義を忘れないためにも職場での「糖尿病療養指導士受験宣言」はとても有効です。上司からの評価にもつながりますし、受験時には配慮がある職場もあるでしょうから、ぜひ職場でも問題集などを使用して見ましょう

学生時代、教科書を広げながら「これって将来の役に立つのかな?」と思った人も多いのではないでしょうか。

糖尿病療養指導士の受験は、現場に即した学問・知識の積み重ねです。

学生時代の受験勉強の経験は大いに役立ちますが、その先に患者さんの暮らしや療養生活・QOLがあることを常に意識して、ハンドブックや問題集を解いていってください。

仕事と両立しながらの受験勉強は大変ですが、勉強を通じてコメディカルとしてステップアップしたことが実感できるはずです。

ご自信のキャリアを積み上げていく過程で、患者さんと接する中で「あの時、糖尿病療養指導士の勉強しておいてよかった」と思う瞬間が訪れるはずです。まずは、現場ありきの精神で勉強にまい進していきましょう!